衆議院議員 堀越けいにん
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介護 x みらい

24/12/2020

 
(超絶長いです笑 でも大事なことを書きました!読んでいただき、シェアしていただけたら嬉しいです!)
 政府は17日、来年度の改定で介護報酬を0.7%引き上げる方針を決定した。
給付費を11兆円で仮定した場合、年間およそ770億円が介護現場へ投入されることとなる。
コロナ渦中の以前から人材不足、経営環境など見てもプラス改定が必須。
しかし、まだまだ不十分と言わざるを得ない。
 今回の報酬改定プラス0.7%は現場の状況から考えて、小さい。
 過去の改定では、1%以上の引き上げを4回(臨時改定含む)、2%以上の引き下げをこれまでに2回実施してきた実績がある。
介護現場の今の1番直面している大きな危機は、人手不足。
 これを解消しない限り、コロナ渦中で疲弊している現場を救う手立てはないのではないかと考える。
 このままではさらに疲弊が加速するだけだ。
訪問介護の有効求人倍率はなんとコロナの渦中で15倍と跳ねがっている。
https://www3.nhk.or.jp/.../20201130/k10012737431000.html
深刻な事態だ。
 0、7%のプラス改定分の使い道を決めていく事になるが、訪問介護に多くの財源を投じて、ヘルパーの確保を図らないと高齢者の在宅生活を支えることができない。もちろん、訪問看護、訪問リハビリも重要。
これを打破するためには空気を一変させないといけない。
  しかし、この0、7%で現在の空気は変わるのか?
 本来であれば、2%、せめて1%(1100億円)は越えなければ今の状況と合っていないと言わざるを得ない。
介護はあらゆる人に関係する大事な社会インフラだ。
ベーシックサービスだ。
 社会保障だ。
 そう言われて否定する人はいないだろう。
 自分は歳を取らない。
 介護が必要な状況にならない。
 介護とは完全に無縁だ。
 そう言える人はいないでしょう。
 介護離職という言葉がある。
 本当は仕事をしたい、生活の維持のために仕事をしなければならない、
しかし、
仕事と介護の両立が難しい、
自分の心の健康状態が思わしくなくなった、
そういう理由で職を辞し、家庭において介護にあたる。
そういう方々が年間約10万人近く存在する。
 これが介護離職。
近年の特徴は正規(非正規ではない)の介護離職が増加していること。さらに介護をしている世代は40〜50代が中心。
 この方々が介護を理由に働けない、という状況だ。
これは当然大きな経済損失と言える。
 言い換えるなら、介護は「経済活動を支えている」と言える。
 しかし、今の日本どうだろうか。
老老介護、ヤングケアラー、介護にまつわる事故、介護疲れによって悲しい事件に発展する事例は続いている。
 超高齢社会を乗り越える為に介護は絶対に必要な分野であって避けて通れない。
 しかし、
 介護を必要とする人を減らすという根本的な行動と、
 介護を担う人を増やすという根本的な行動を政治が取っていないと言わざるを得ない。
 今回は後者について。
 介護、障害福祉従事者の賃金は、他の業種に比べて低い。
 介護系職種の給与水準は性別問わず全産業の平均よりも下であり、月額に換算すると約10万円程度低い。
 にも関わらず、そうした現場で働く介護士さんたちは、目の前にある沢山あるタスクを時間に追われながら処理を迫られ、人も少なく身体的負担も高い。
 全国の介護職員などで構成されている組合である「日本クラフトユニオン」が組合員に行った行ったアンケートによれば「腰痛がある」と回答した人の割合は56,8%と過半数を超えている。
 しかも5年以上腰痛に悩まされている人は20,8%。
 これが現実だ。
 じゃあその仕事から離れていく人はどれくらいいるのだろう。
 介護労働安定センターの平成29年度の介護労働調査によると、介護士の離職率は年間で16,2%。厚生労働省に雇用動向調査結果の概況では他の職種離職率は年間で14,9%。
 この平均との差をどう見るか。
 私は「平均より若干高いだけなんだね。意外と高くないね。」
 とは全く思えません。
 感じるのは、「それだけ現場の人たちは踏ん張ってくれている。」という事だ。
 社会になくてはならない物であるにもかかわらず、
 処遇はより改善しなければならない状況なのにも関わらず、
 身体が悲鳴を上げる事だってあるにも関わらず、
 それでも介護の仕事が好きで、人が好きで動いている方々がいるという事だ。
 今、政治はこうした人たちの善意にタダ乗りしているように私には映る。
 踏ん張ってくれているみなさんに対等な対価を。経済をささえ、回してくれている介護にもっと対等な対価を。
 誰しもが関係している社会インフラにもっと予算を。
 シンプルな話なはず。
自分が困った時に本当に頼りになる社会の仕組みを作っていく、そんな自分事で考えていけばいい。
 今、介護の改革を行うには、介護従事者の力だけでは、声だけでは足りない。コロナの渦中で最前線で頑張っている方々に感謝を。そう起こったムーブメントを収めるのではなくさらに大きくし、社会の仕組み自体を変えるために政治に対して声を上げていこう。
 それは、結果として声を挙げた多くの人
達に還元される力になるのだから。

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