衆議院議員 堀越けいにん
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SDGsとエシカル消費

31/10/2020

 

SDGsとは国連が定めた「17の目標」世界が抱える問題を解決し、持続可能な社会を創るために世界各国が合意した17の目標と169のターゲット。 
貧困問題、気候変動、生物多様性、エネルギーなど持続可能な社会を作る為に世界が一致して取組むべきビジョンや課題が網羅されています。
この、SDGSの国内認知度は2018年の調査で約15%とかなり低い状況。
SDGSそのものの概念を大きく広めていかなければ、到底、目標達成はできない状況だと思います。
この17の目標と169のターゲットは官民ともに取り組んで行かなければまず達成はできないのに加え、一つ一つのゴールに対して取り組みをしていくだけでは解決できず、大事なのは「つながり」をいかに意識する事が出来るかであると考えます。
今回は、私たちの生活にとっても身近な「食」について繋がりを考えてみようと思います。
食に関するゴールで言うと、
1.貧困をなくそう 
2.飢餓をゼロに 
12.作る責任使う責任
に、繋がりがあると思います。
昨今、節分やハロウィン、バレンタインデー、クリスマス等々、年間を通して様々な行事が行われていますが、その傍らで、食品の大量廃棄の問題が取り合あげられるようになってきました。
それ以外でも家庭のゴミや、宴会などで出る食品ロスはたくさんあります。
今、日本は年間どれくらいの量を捨てているかというと、約2800万トンになります。
私を含め、日本人は一人当たり、毎日おにぎりを一個捨てている計算になります。
また、この中で食べられる食料は事業系、家庭系と併せて、646万トンになります。
一方で、世界には飢餓に苦しむ国々がありますし、日本でも実は貧困が増えています。
貧困の種類は二種類あり、俗に「貧困」というと、発展途上の国々や、紛争が多発する地域、治安や衛生環境が極めて悪い地域をなどで、放っておいたら確実に死んでしまうだろうと容易に想像できる貧困のイメージを持たれる方が多いと思いますが、これは「絶対的貧困」というものです。
では、日本で問題になっている貧困は何かというと「相対的貧困」になります。
相対的貧困とはその国の文化水準、生活水準と比較して困窮した状態であって、簡単に言うと、全人口の可処分所得(税金を払った後自由に使えるお金)を半分で割って、さらに半分に割ったところ以下の所得で生活している状態です。 
今の日本においては月当たり約10万円で生活している状況を示します。
絶対的貧困、相対的貧困共に食べたくても食べられない。
あるいは食に関する経費を削らなければいけない生活になり、栄養価の低くカロリーが高いものを選ばざるを得ない傾向にある方もいます。
では、世界からこうした飢餓を救うために必要な食糧援助量はどれくらいなのかというと、2015年の国連世界食糧計画(WFP)の食糧援助量は約320万トンなので、日本人はその2倍近くの食料を廃棄していることになります。
世界の栄養不足人口は減少傾向にあるものの8億人と推定されていますので、依然として高水準となっています。
さらに問題なのは日本は食料の多くを輸入し、捨てているという状況です。
日本の食料自給率は算出方法などの問題
(カロリーベースか、生産額ベースなのか)もあると感じますが、各国に比べると低い状況なのに変わりはありません。
では、私たちが輸入に頼っている食料はどこからくるのでしょうか?
多くの場合が大規模農家から輸出されてくるものであると想像できますが、より細かく見てみると、そこでどんな人が働いているのか?
その食べ物を作ることによってどんな影響が地域(その国)に影響を及ぼすのか?
など様々な問題点を知ることができます。 
一例をご紹介します。
アブラヤシという植物の実からとれるパーム油というものがあります。
これはスナック菓子や洗剤など私たちが毎日の生活の中で消費する製品に多く使われています。
近年、アブラヤシのプランテーションをつくるために熱帯雨林が大規模に伐採され生き物の住処が急速に失われています。
また、労働者の待遇も深刻な問題となっています。
また、日本で最も食べられている果物、バナナ。
そのほとんどは輸入品で、国内消費量の約8割はフィリピンのミンダナオ島で栽培されています。
現地では農薬散布による皮膚疾患や不妊が増えたり、失明したり、水質が汚染され生活用水を買わなければならなくなった地域もあります。
さらに会社との不透明な契約により借金が減らず、所得が増えず、働いているのに貧困に陥っている状況があります。 
ここにあげたのはごくごく一例で、コーヒーやチョコレートの原料になるカカオ豆、紅茶、さらに食に関するもの以外でもコットンや加工される過程において搾取される不当労働を強いられている人たちがいます。
また、児童労働や生物多様性の損失といった深刻な問題が潜んでいます。
私たちが日々、享受している豊かさは地球環境への影響や誰かの犠牲になっていて、そしてそれが貧困や飢餓に繋がっているという現実を知ることができます。
そこでこの問題を解決する方法として「エシカル消費」という考え方が生まれました。
消費の選択です。
最近、徐々に耳にする事が増えてきましたが、この「エシカル消費」は人や社会、地球環境に配慮して倫理的に正しい消費を行う倫理的消費の事で、全ての消費者が日々の暮らしから、買い物を通じて世界が抱えている問題を解決に導く一端を担っていくことができます。
これはSDGsのゴールの12番目「つくる責任・つかう責任」」に該当します。
日本では消費者庁が2015年5月2年かけて「倫理的消費調査研究会」を開催しエシカル消費の枠組み作りが行われました。
そこで議論し定められた消費間口として「エシカル」という大きな笠の下に
#フェアトレード #オーガニック #地産地消 #障害者支援につながる商品 #応援消費 #伝統工芸 #動物福祉 #寄付き商品 #リサイクル #アップリサイクル #エシカル金融 などがあります。
大事なのは私たちが選択するということ。
企業にとって消費者の存在は無視できず、私たちが何を求めるかによって、企業の生産のあり方が左右されるからです。
では、どうやって選ぶのか?
なかなかお店に並んでいる商品を見てもそれがエシカル消費になるのかわかりにくいはずです。
フェアトレードやオーガニックコットン、持続可能な森林認証や漁業の認証ラベルは、私たちの代わりに製品の背景に問題が潜んでいないかを確認し、保証してくれます。
また、企業やスーパーに「フェアトレードの商品は置かないの?」と聞いてみても良いでしょう。
毎日の消費行動は、個人的な営みにとどまりません。
人や環境、社会、ひいては未来にも影響を与えていることを一人ひとりが自覚しながら生活することによってより良い世界を作る事ができます。
また「もったいない」「おたがいさま」「おかげさま」といった日本人が大事にしていた精神とエシカル消費は親和性が高いのです。
まず普段買うチョコレートをフェアトレードに変えてみる、Tシャツをオーガニックコットンに変えてみるなど小さいことから始めてみませんか?
毎日を楽しみながら自分に良い事は世界にも良いという繋がりができると、地球に暮らすあらゆる命、尊重される未来を実現できる!


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